第9章 東京卍リベンジャーズ・灰谷兄弟
「腹が減った」と言う望月がデリバリーを注文したのをきっかけに、ワイン以外の酒もどんどん開けはじめ
事務所の中はいつの間にか酒盛り状態になっていった
0時を回った頃
ドアが開いて竜胆が入ってきた
「お〜…竜胆、帰ったかぁ♪」
「「「おつかれ竜胆」」」
「…おつかれ〜……って…酒くさ‼︎」
顔をしかめる竜胆を見て
ほんのりと頬を染めた九井が珍しく上機嫌に笑った
「……ハハ……ワイン試飲してたらいつの間にかこんな事になっちまった…」
「はぁ?…ココ…面倒くせーから兄貴にはあんまり飲ますなって前に言ったろ〜……なんか…日本酒のビン小脇に抱えちゃってんだけど…」
「まーまー…たまには、さ…」
「竜胆、ワインでいいか?…コレなかなか美味かったぞ」
望月が新しいグラスにワインを注いで竜胆に勧めると
鶴蝶が反論する
「いや、まずはビールだろ?」
「…ぇ……オレはいいって…」
「いーからいーから……久々に兄ちゃんと飲もうぜぇ〜竜胆」
「…一杯くらい付き合えよ〜……ホラ、特等席空いてんぞ…」
腕を引かれ、蘭と望月の間に座らされた竜胆は
観念して鶴蝶からビールの缶を受け取ると、兄の手から一升瓶を取り上げ、目の前にあるテーブルのなるべく遠い場所に置いた
「……じゃあ、一杯だけな……けど…兄貴はこれ以上飲むなよ?」
「…分かった…今グラスに入ってる分で止めとくよ…」
「うん……絶対それで最後だぞ…」
「…へいへい……んじゃ、改めておつかれ〜」
5人はグラスを上げて乾杯した