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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第9章 東京卍リベンジャーズ・灰谷兄弟





ゆったりとしたメロディに合わせて
身体を揺らす


『……これ……多分…ママが好きだった曲なの……子供の頃…よく家で流れてた…』


そう言って寂しそうに微笑むと
レイナは蘭の首に腕を回し
身体を預けた


「……」


甘い香りに誘われるように
蘭は細い腰を引き寄せる

抱きしめる腕に力を入れると
合わせた胸に彼女の鼓動を感じた




微かに触れ合う頬が少しくすぐったくて
顔の向きを変え、軽く口付けると


腕の中のレイナがゆっくりと顔を上げ
瞳を覗いた





ひかれ合うように唇が重なる







優しく啄むだけのキスが心地良くて


感覚を味わうように
蘭はそっと目を閉じた






















『……アナタに愛されてた時のこと…思い出せたらいいのに…』





広い胸に顔を埋めながら

レイナが小さな声で言った





気が付くと
もうレコードは止まっていて



静かな部屋の真ん中で

2人はただ抱きしめ合っていた









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