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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第9章 東京卍リベンジャーズ・灰谷兄弟





(……初めて抱いた時は……多分、興味本位だった…)



竜胆の元カノだったレイナに助けを求められ
弟と間違われていることを否定しないまま会っているうちに
蘭は、女として彼女に興味を持つようになった


見た目は申し分なかったし
何よりレイナは竜胆があんなに惚れ込んでいた相手だった

チャンスがあれば試しに一度抱いてみたいという思考が頭に浮かんだことについては
まだ、男として正常な範囲だろうと思っていた




自宅に呼ばれた夜
多少強引にでも押し倒してしまうつもりだった蘭に対して、レイナは心の繋がりを求めた


それまで何度か会っている間に彼女の想いに薄々気が付いていた蘭は
好きだと打ち明けられても、特に驚きはしなかった


ただ

"一度味見してみて、もし気に入れば
身体だけで繋がっている女達のひとりにするのもいい"

レイナと関係を持つことを、その程度にしか考えていなかった蘭は
あのタイミングで彼女から告白されたことに対して戸惑いを覚えた






" 面倒はごめんだ "


特に女関係で煩わされるのが
蘭は一番嫌いだった




(……この流れのままレイナを抱いたら……多分、面倒なことになる…)


そう思い
ワザとおざなりに彼女を扱った

その態度こそが、差し出された好意に対する答えのつもりだった





けれど

自分本位のセックスをする蘭を前にしても
レイナの真っ直ぐな瞳が変わることはなく
彼女はさらに全身で気持ちを伝えようとしてきた





本気で相手を求めている時

女の声や身体があんなに熱を持つことを
蘭は初めて知った



繋いだ身体が溶けてしまいそうなほど熱くて

いつの間にか
他の事は何も考えられなくなっていた






正確に言えば

あの時
レイナの心の中に居たのは自分では無かったけれど



ただ欲望を発散するためだけの行為が
心を満たすものだと言われているのは
まんざら綺麗ごとだったわけでもないのかも知れないと
蘭は思い始めていた







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