• テキストサイズ

裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第8章 東京卍リベンジャーズ・乾青宗




「…隊律は厳しかったっスけど……なんだかんだ言って…毎日楽しかったなぁ…」


昔を思い出し、懐かしそうに目を細めたワタルがドラケンの方を見て言った


「…ドラケンさんに思いっ切りぶん殴られたのも…いい思い出っス…」

「あ?…いつよ?」

「クリスマスの時っスよ!教会の外で!…オレら100人全員、ドラケンさんひとりにぶっ潰されて…」

「…んー、そうだっけか?よく覚えてねーワ」

「…ひでぇなぁ……あン時…オレ、世の中にはこんなバケモンが居るんだって…マジでビビりました」

「……バケモンて……テメェの方がよっぽどひでぇ事言ってんじゃねーか…」

「…あ…ハハ……さーせん!」


そこへ
電話を終えた乾がバックヤードから出てきた


「乾さん‼︎お邪魔してます!」

「…ワタル……オマエの声うるせぇ……電話が聞こえねぇよ」

「うわっ、さーせんっした‼︎」

「…フッ…だからうるせーって…」

「……ぅっス…」


ワタルが差し入れた缶コーヒーを飲みながら
3人は整備を終えてピカピカになった単車を囲んだ


「…何の話してたんだ?2人で…」

「"聖夜決戦"っスよ……ドラケンさんひとりにオレら100人やられたって言ったら…"よく覚えてねー"って…」

「…あー……そーゆーのはやった方は忘れちまうモンなんだよ…」

「……まだそんなに何年も経った訳じゃねーのに、寂しーなぁ……オレにとっては…スゲーでっけえ事件だったんスよ?……あれをキッカケに柴総長が退いて……黒龍はバラバラになって………乾さん達に着いてくって腹括った奴らだけが…一緒に東卍の壱番隊に降[くだ]った………その後…九井さんがひとりで " 天竺 " に行っちまって…」


久しぶりに耳にする名前に
乾は少しだけ頬をこわばらせた


「………オレ……乾さんと九井さんが離れるなんて…想像もしてなかった………まして、九井さんの居る天竺と…東卍がやり合うことになるなんて…」

「………ワタル…」

「……」

「…"関東事変" の後…すぐに東卍が解散して……壱番隊に入ってた黒龍も…そのまま……………改めて考えると…スゲー時代でしたね…」







/ 655ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp