第2章 監禁生活
ロザリアは目を開けた。
「……。」
ジャラ…
首枷と手枷の冷たい音が響く。
上体を起こすと体中が傷んだ。
ここはどこか。無機質な照明とグレーの薄汚れた壁、小さな鉄格子。不気味な、まるで牢獄のような場所だった。首枷は壁に繋がっていた。
カツ……カツ…カツ…カツ…カツ…カツ…
誰かが階段を下ってくる。
再度ロザリアは恐怖に襲われた。局部を隠し、怯え、後ずさりする。ただ無力に、逃げることもできず扉を見つめた。
…がちゃ
「やあこんにちは。今日から僕が君の主人だよ」
にこやかな赤毛の小柄な男の声が部屋に響く。
「さてと、仕事で疲れたからさっさと済ませてもらうよ。
今日は開通記念日だね。」
そう言って男はズボンを下ろし始めた。
「な、にを…」
男はロザリアの膝をつかむ。
「……い、嫌‼‼触らないで‼嫌‼だれか!」
男を振り払おうとする。枷の音が鳴り響く。
パシンッッッッッ!!!!!!!!!!
「…きみ立場わかってる?」
左頬に痛みが走った。