第3章 だぶん
(焼きもちとか私もまだ人間なんだな···)
はっ
「···天音···私は··ーーー」
◆◆◆
「さて、芥川くん。そろそろ寝ましょうか」
「銀は?」
「銀ちゃんは疲れたのか先に寝てますよ、行きましょうか」
案内された部屋は外よりも暖かく、柔らかい何かに銀は寝ている
(安心してるようだ··もう寒い外で寝る事はないのか)
「さて芥川くん、銀ちゃんの隣で寝ましょか」
ぐっ
「····天音は···」
「私はまだ行かないといけない場所がありますからね··そしたらこうしましょ。芥川くんが眠るまで一緒にいますね」
「う···うん」
僕には大きい何か
柔らかくて
ふわっ
(あたたかい、銀も幸せそうだ···)
「天音」
「ん?どうしました?」
もじ
「····その···」