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体は子供頭脳は大人 僕、五条悟(4歳)

第7章 謎は全て解けた!


ひょい、と夏油が悟の首根っこを掴む。ああ、これ子猫を運ぶ親猫みたいだなーって眺めていれば、やだー!と泣き叫ぶ悟。こっちを向き手を振る夏油に手を振って『おやすみなさーい』と声を掛けておいた。
最後までたっぷり濃厚すぎる一日だった。疲労を詰めたトッポかよ、とどっと疲れた私はなんだか久しぶりなひとりでの時間。ちょっと隣の部屋に美声での歌やガタガタという物音を感じつつもぐっすりと眠った。

──翌朝。

起きてすぐに悟の部屋に向かう。悟はパンケーキで良いでしょうけど夏油はあの袈裟のなりでパンケーキとか食べんの?私のイメージだと精進料理…そんなの部屋にはなくて。
最悪冷凍庫にストックしてある焼きおにぎりもあるから選んでもらおうかな、と向かっていたわけで。

『おはよう御座いまーす……』

どこぞのどっきり番組よろしく、声量控えめに突撃中であります、と。カーテンから漏れる朝日に照らされる悟の部屋、寝息の聞こえていたベッドの上でもぞもぞと布団が動いてる。起きたのか寝息も止まり、呻く声とあくびを噛み殺す声。
夏油がむくり、と起き上がる。「やあ、おはよう…」へへ…、寝癖が面白いですね、夏油さん。にこ、と笑ってその隣の膨らみを凝視する。そして隣にいる膨らみから起き出すのは子供ではなく半裸ってか全裸の成人男性がもぞ、と体を遅れて起こす。隣同士目をぱちくりして見合ってた。
そう、悟は子供から大人に戻っていた。呪霊の最後っ屁ならぬ悪あがきを受けた悟への呪いはついに解呪されたんだ!もう変な心配はしなくて良いんだけれど、私は昨日のされた事を少しやり返そうと安心しかけた緩む表情を苦笑いへと変える。

『……うわあ、悟…昨晩はお楽しみだったようで…?』
「ち、違うんだけど…えっ?そうだよな、傑…?」

頭を抱えちょっと混乱気味の悟に夏油は私と視線を合わせた後ににっこり笑って悟へ視線を移した。悪巧みする笑顔が恐ろしや。

「そんなに私を求めていたのかい?親友としてそんな目で私を見ていたのか、悟は…!」
「断じて違ぇよ!?野郎のかったい乳よりのビッグマウンテン・マシュマロがいいわっ!」
『ちょっと黙ろうか?』
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