第1章 私の物語
さて、この部屋で何をするか、というと。
「今からお前のもう一つの能力について教えてくれ。」
そう言われ私はガンズ・アンド・ローゼズを出現させる。
「なんか…禍々しいっすね…」
「確かに…ちょっと闘いたくはないかな…」
私の後ろに出現した「ガンズ・アンド・ローゼズ」のベースは聖母マリアのような見た目をしており、荊棘の冠、そして目も荊棘で覆われており、手にも巻き付くように荊棘の蔓が這っている。そして極め付けは。
『主、承太郎サマ以外を殺せばいいのですか』
「いやいや待って違うから!」
そう、意思があるのだ。
「ほう。前回あった時から少々成長しているな。ガンズ」
『承太郎サマも日に日に凛々しく素敵な殿方になっていますな』
「ちょ、ちょっとやめてよ!!本当に毎回恥ずかしい!」
私の幽波紋は意思があり、禍々しい見た目とは裏腹に、私の思っていることをすぐペラペラと他人に話すお喋りなのだ。
『最近主は思い人がいるそ「いやあああああああああああ!やめてって本当!」
「ほぅ。」