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anthology

第1章 私の物語



『それで主、この私に何ようですか。』
「あ、そうそう新しい能力がありそうなの。例えばこの二丁の銃。これイマイチ使い方とか能力とかわからなくって。」
『私にもはっきりとは。ふわふわとしたイメージでしかありません』

「大方、遠距離からの追撃系だとは思うが。
棗、俺を打ってみろ。」

「はっ!?いくらスタープラチナでも傷はつきますよ!?ガンズは容赦ないですから…。しかも承太郎さんだとこの子萎縮してできないですよ…。」

「おい、ガンズアンドローゼズ。
俺のここを射て。いいか。射てないポンコツじゃあねえよなあ。」


そういうとさっきまで感じていたガンズの波紋が一瞬変わったように感じた。
すると私のガーターベルトに直されていた二丁のハートフォードのような形をした銃を構えた。
勝手に手が引き金を引いたその瞬間。


「ぐっ!!」


パンパンっと二発、見事に承太郎さんが狙えと言った所に命中。
すると。


「傷跡も何もない…何なら銃痕もない…!」


『はい。そうです。』
「え、これってどういうことなの!?」


『ガンズアンドロージズは荊棘を操る他、8発の弾を込めた銃が付随しています。主人が持っているその銃です。その弾にあたったものはこちらに敵意があれば8発の球がそれぞれの罪状を定め、始末します。』

「罪状って…?」

『すべての能力は私にもわかりません。しかし、承太郎サマはこの弾に裁かれるほどのものはなかった、ということになります』


「ほう…
また珍しい能力だな…」





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