第3章 パッショーネと
「で、おジョーさんはその〜〜」
「私もスタンド使いです。そしてジョルノの姉みたいな者です。」
「いやぁ〜そうだったのかぁ〜てっきりジョルノの“amore”かと。」
っとニヤニヤしながら椅子の背もたれに手を回し、肩に手を回そうとしたその瞬間。
パチンと蔓がミスタの手の甲を叩く。
「いっってぇ……なんだ今の…棘がついてやがる…これはなんだ、バラか?」
敵意がないにもかかわらずガンズはミスタに棘を刺して猫の引っ掻き傷ほどの傷をつけてしまった。
これはまずい。
「すみません、手を貸してください。これは処置です。処置ですからね!!!!」
私はミスタの手の甲の切り傷をチュウっと吸い上げた。
「ななんあなななな?!?!?!?!」
全員唖然。
ジョルノの無表情で冷たい視線を送ってくるのが容易に想像つく。
ブチャラティは「ミスタ落ち着け。」と。隣の男の子は「ミスタずりぃよ!!!」っと。
「この毒は私の体液でしか解毒できません。抗体が瞬時にできる相手なら別ですが…私のスタンドも好きずきがあるようで…ミスタさんには殺意メラメラっぽかったそうです」
「殺す気かよ!!!」
持っていたハンカチを少し水で濡らしミスタの手の甲を拭いてあげた。