第3章 パッショーネと
「なんなんだこれは…」
「ブチャラティ、ごめんなさい。攻撃するつもりはなかったの。足、見せて」
そういって近くのベンチに座らせ足を見る。
「外傷がない…!」と出していたゴールドエクスペリエンスがすっと消えた。
この外傷がなかったことに棗も不思議だったようでブチャラティの足首を隅から隅まで触りまくる。
「どういうことよ!ガンズ!!」
『彼は敵ではもうありませんので棘を引っ込めました。』
「はぁ、そのようなこともできるのか…」
「それ私も知らなかったんだけど…!」
するとジョルノが咳払いをして「棗、それはブチャラティの目に毒ですよ。」と。
ブチャラティは目の前の谷間に視線を移し「いや、目に毒ではないんだが…少し目のやりどころに困る…」
と少しだけ赤らめた。
「あ、すみません…」と両手をブチャラティの足首から離した。
「あなたって人はもう少し恥じらいを持っていただかないと…。ただでさえ悪い虫が寄ってくるんですから。」
「はい……」
自分より5歳も下の子がこんなにもしっかりしていることに改めてため息が出る。
「ま、まぁともあれ、俺の仲間に会いにいくぞ。」
ブチャラティの目に彼女の能力はとまったようで共に彼の仲間が待つレストランへ足を急いだ。