第3章 パッショーネと
そして翌日。
ジョルノはポルポが待つ監獄へと赴いた。
ジョルノはポルポの言われた通りライターが着火している状態で彼に返し、監獄を後にした。
後にわかったことだが、ジョルノが訪れた後、ポルポは獄中で不審死を遂げているところを発見された。
パッショーネの幹部が謎の死を遂げたと言うことで部下たちは騒いだ。
しかしその一方でポルポの莫大な遺産があると言う噂が回り始めた。
その場所を知るもの。
それは一人しか存在しない、と言うことも。
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康一は承太郎へ一連のことを報告をしていた。
ジョルノは危険な人物ではない、と言うこと。それと。
「−−で、承太郎さん。」
「ん、何だ」
「会ったんですよ、僕」
そう康一がいうと、小さなため息のようなものが聞こえたようにも感じた。
「棗…に、か」
承太郎は重い口を開け、声には珍しく感情がこもっているように康一は感じた。
「ジョルノと幼なじみ、だそうです。すごく元気そうでした。能力も制御できてるようでしたし、やっぱり彼女綺麗でした」
少し意地の悪い言葉をかけると数秒間が空き「そうか…」とまたため息混じりの返事を返した。
承太郎さんもわかりやすいところはわかりやすいなと感じながら「それじゃあまた後で落ち合いましょう」と言って電話を切った。
正直二人の間に何があったかは知らないがあの承太郎が感情を少し見せるあたりで康一は察した。
そして承太郎の好みがああいう清楚で綺麗で日本人の血が濃い人なんだ、あの人も人間なんだ。と少し面白く感じた。
「さて、観光でもしようかなー!」