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第3章 パッショーネと



わたしは急いで康一くんを追った。

「… 棗さん!あれを見てください…!」
「あれはっ…」

そこに立っていたのは、ジョルノと、おじいさん。何やらライターを着火しようとしているらしい。

「なにしてるんですかね…あれ。」
「さぁ…?あ、ライターに火がついた…」
「棗さんちょっとジョルノに聞きたいことがあるので僕先に行きます!」

そう康一が背を向けた瞬間。
『お前、再点火を見ただろ』そういってスタンドはおじいさんを何かで貫いた。

「スタンド…!?待って康一くん!!」
「君は何を何をやっているんだ!ジョルノ・ジョヴァーナ!」

「康一…?それに…棗!?」
「君は一体何をしたんだ!階段の下にいる人に何をしたんだ!」
「おい誤解するな、そこのスタンドが…」

ジョルノは何かと闘っている…。

「何が誤解だ!君があのおじいさんと話をしているのを僕と棗さんはあの窓から見ていたんだからな!」

「見ていた…だって?まさか棗もか…!?
まさかライターの火をつけるのも見たのか…!」


そこにいたのはライターか片手に佇むジョルノ。

「その手すりの影を踏むな康一くん!!影から出ろ!!」
「『ガンズ・アンド・ローゼズ』!まだまだ手には負えない厄介な子だけど!」

棗は二丁の銃を構え、相手に二発銃弾を食らわせた。
すると光を浴び「ぐあぁ」と悶え、消えていった。


「あなたの罪状は多分、『怠惰』ね。」
「やっと操れるようになったんですね!」


「まぁねーん」っと康一くんと話を進める一方で理解できていないものが約1名。

「…!?棗…!?あなた、スタンドを…!」
『私はずっとあなたを見ていましたよ。』
「スタンドが意思を持っている…!棗一体…」
『あなたがご両親から虐待を受けている時に発現しました。あなたを守りたいという主の精神力と共に生まれたのです。』

「ガンズさんお久しぶりです」
『康一殿、お久しぶりです。』


「棗、何で言ってくれなかったんですか。なんでそうやってずっと黙っていたんですか。」

ジョルノは力強く歯を噛み締め、自分が守るというよりも昔から守られてばっかだということにかなり負い目に感じていた。
大切な人ひとり守れない自分に。






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