第2章 出会い
<ジョルノside>
このネアポリスでは若者が安価で薬物を手に入れ、夜な夜な徘徊し人々を困らせる事案が多発している。
老若男女多くの人がターゲットとなり、不本意で麻薬を密売する側になってしまっている人びとが急増している。
そして自分の大切な人・・・
棗姉が標的になるかもしれない。
村上家も巻き込まれてしまうかもしれない。
そう考えるとこの薬物売買は由々しき事態だと僕は考えた。
自分が生きる意義を見出すため。
この力を有意義に使うため。
そして幼い頃からずっと守ってきてくれた大切な棗姉を守るため。
恩返しをするため僕はギャングになることを決意した。
棗姉はただでさえ変な男たちが寄ってくる。
そう言った隙が多いため僕がギャングになることで少なからず身辺は守れるはず。
そう、あなたを守りたいから僕はギャングになるのです。
この街のギャングスターに。