第2章 出会い
「ハル〜〜〜〜〜〜!」
「そのハルって呼ぶのやめてください。そして抱きついてよしよしするのやめてください。何十年言ってると思うんですか。そして僕はジョルノです。ジョルノ・ジョヴァーナ。いいですか、棗姉。」
「いいじゃん、ハルだって私のこと棗姉って呼んでるし。
ハルはハルだよ。私の可愛いハルーーーー!」
「なんですかその私の”ハル”っていうのは」
「いいじゃん。ずっと一緒だし」
「あなたって人は・・・・・。」
ジョルノ・ジョヴァーナ15歳。棗 村上21歳。
あれから十数年経ったがジョルノは親元を離れたことで表情が戻り、前より黒い影がなくなったようにも思えた。そして一番の変化は、黒髪からなぜか金髪へと変わった。「染めた?」と聞いたところ「なぜか金髪になったんですよね。」とのこと。
まぁこのせいで周りの女の子たちからも注目を浴びる事になり私としても居づらい。
極め付けにはこれ。
「棗姉は相変わらず綺麗な黒髪ですね、その海のようにその深い青の瞳も素敵です。」
そう、イタリア人のようにどストレートな物言いに変化したのだ。
「はいはい、そうやって私の髪を触らない。
大人を揶揄うのはそれくらいにしてくださいよ、ハル」
「あなたが大人なら僕だって十分大人ですよ。」
「どこが。」