第2章 門限破ってまで救けに来てくれた出久くんと濃密な一夜を過ごす話
すると緑谷は身を乗り出し、上から打ち付ける形で抽挿を繰り返す。さっきとはまた違う、膣の天井あたりをゴリュッゴリュッと懸命に圧迫すると、秘多は嬌声をあげながら全身で抱きついてきた。
離れんと言うように、彼女の両脚ががっちりと腰に固定されて流石にマズイと理性がもう少ない頭でも警報が鳴った。
「も、出るっ♡は、離して、密ちゃんっ」
『あ“、ぁ♡いやっ、あん♡嫌だ、わ、わたしっ!ず、っと♡いじゅく、くんに♡うっ”、ぁ♡まだ、なにもっ』
「っ!!」
『ったえ、て…ひぃ“っ!ああぁ“♡あ、だめ“、イ“っひゃ♡イぐっ、イぐの”っ♡♡♡』
一瞬、彼女の声に素が混じっていたような気がした。それが引き金となり、抑えの効かないイチモツは爆速で最奥を叩き込む。どちゅどちゅとエグい水音をかき鳴らして、しまいには秘多の胸を乱暴に口淫を仕掛けた。
奥をえぐられる感触も、乳首のピリピリする痛みも全てが快感に変わる。絶え間なく甘イキして、時に潮まで噴いているのに、何方も離れようとしない。離れたくない、ずっとこうしていたかった…。
『ひ……あ”あ♡、っっっ!!!♡♡♡』
「むり……♡う“っ…ぐ、出るっ♡はぁ、ぁっ!!」
どぷっ♡♡♡ビュルルルルルルルルルルルル♡♡♡コプっ……♡
引き抜く気力などなく、朦朧とした意識で緑谷は下でぐったりしている秘多を強く抱きしめていた。ぬくもりや匂い、鼓動に耳を澄ましていると、無性に切なくなってくるのどこかで感じながら…。
『出久くん……に、き…だって……言っ、ない……』
…ーー
情事後、先の戦闘での疲労もあったせいか、緑谷はすぐ眠りに落ちてしまいあのまま朝を迎えることになってしまった。あれだけ調子こいておきながら、結局気絶するとか…あの日と変わらないじゃないか。
そして翌朝、一糸纏わぬ姿の秘多に起こされ、昨夜の営みが回想された脳内が暴走する寸前の所を、「バス来ちゃうから出よっか」と潔く彼女に遮られ宿をあとにするのであった。
『出久くんって、案外激しいのね……ふふっ』
「え“っ??」
また一つ、片時とて忘れようにも忘れられない思い出が増えた。
END