第12章 疲れ勃ちした出久くんとヤリたい放題のバカンスに沼る話

『物足りなかったら言って？まだ頑張れるから……♡』

堕落に恐れをなすどころか、むしろそれを望んでるといったような雰囲気に、緑谷の喉がゴクリと鳴る。

ここはヒーローもヴィランもいない地。当然誰に邪魔されることも、時間の心配をする必要もない。自分たちだけが知る世界だからこそ、追い求めずにはいられないのだ。この先にあるめくるめく快楽がどういうものなのか。或いは、己の中で増幅した疼きをどう解消できるのか。目前にいる友人の目色から解を導き出すまで、そう時間は掛からなかった。

「しっかり掴まって」

そう言って秘多の腰に手を回し、無理に身を起こそうとする緑谷だが、その動作はあからさまにぎこちない。

『でも、出久くん疲れてるんじゃ……——？！』

それでもなんとかがくつく膝に気合いを入れて、女体を抱えながら彼は立ち上がった。その拍子で子宮口に男根の先端がぐっぷりと捩じ込まれ、秘多は毛が逆立つような感覚に一瞬喋れなくなってしまう。先程より一回りほど大きく、脈も速い。

「密ちゃん満足にイけてなかったよね？」
『い゛、ぉ、っ……！？♡♡私、が……ん、っ♡あん♡してあげたい、の、に゛……ん、あ゛ぅ♡ふぅ、ふかぁ゛、ぁ……♡』
「次、僕の番」

僅かに口角を上げる緑谷が囁いた。疲れ果てた声音と裏腹に、体内に入ってるモノは常に天を仰いでおり、精子でびっしり詰まった膣壁を酷く荒らしてくる。重く、力強いピストンは先程自分がしていたものとは様子が違う。それは慰めと呼ぶにはあまりにも大雑把だった。

バコッ♡バコッ♡バコッ♡ぢゅパァン♡ぢゅパァンン♡ぢゅパァンンン♡

「は、ぁ……♡久しぶりのエッチ、っは♡気持ちいいね……♡こんな形になっちゃったけど、密ちゃん……会いたかった」
『んぐ、ぅ゛、うぅ゛♡みみもとで、そんなこと……ぉ♡んぉぅ゛♡まっ、お゛ぉ♡だめ……っ♡いず、いずくぅ゛っっっ♡♡』
「ふふ、もうアへちゃってる……♡可愛い♡」

腰を捩る間もなく、緑谷に抱えられたまま最奥を貫かれる秘多。頭から足の爪先まで電気を流されたように、全身が嬉々として痙攣する。