第12章 疲れ勃ちした出久くんとヤリたい放題のバカンスに沼る話
必死に声を濡らしても、行為が止まることはなかった。秘多は頭部を掴む拳を無造作に掴み取ると、固定するように自身の指と絡ませる。もう近いのだろうか、射精我慢を重ね続けた緑谷が瞼を固く閉して、今にも挫けそうになっていた。
『こっち、見てよ……いず、んく♡ふぁ……大丈夫、だから……』
「あっん♡だめ、だめだってば♡♡いやぁ……本当に、い゛、イっちゃう……!♡」
『いいの……イってくれたら、私も嬉しい♡』
相手を嬲り倒す勢いで口腔の柔い粘膜を存分に使い、あの手この手で男根を刺激していくと、自分の中の被虐的性欲すら却って盛んになる。
食道を白濁液に穢された時の高揚感、温かい感触。是非体感したい。そう望むがままに、絶頂を促そうと品のない咀嚼音を常に掻き鳴らして、肉体的にも、視覚的にも緑谷を追い詰めていく。
ヂュボ♡ヂュボ♡ヂュボ♡ヂュプププ♡♡ヂュゾゾゾゾゾゾ♡♡
「はぁ♡はぁ、っ……!♡も゛、むりぃ……」
性欲の火が灯されていく中、朧げな緑の瞳が一瞬こちらを見下ろす。すると視線が合わさるのを待っていたかのように、秘多は吐精寸前のイチモツ全体を口腔粘膜で密封し、射精せと言わんばかりにフグリを揉み込んだ。その瞬間、鋭い快感が迸り、緑谷の身体があえなく歓喜に震える。
「い゛ぐっ……♡ん、ん゛ん゛ん゛っっっ!!♡♡♡」
ビュッグッッッ♡♡♡ビュウウウ♡♡ブピュッ♡ブピュッ♡
食いしばった歯の間から絶頂の呻きが吐き出されると同時に、熱い白濁液が噴出される。しかし、口内に注がれることを心待ちにしていた秘多ではあったが、吐精されたソレは予想を上回る程にどっぷりと重く、少女一人で受け止めらる量ではなかった。
『むぐっ……ん゛、ぷはぁ……はぁ♡』
数回に分けて飲み込もうとしても飲み切れず、彼のモノを咄嗟に離してしまう。それでもびゅくびゅくとしきりに吐精し続けるイチモツは止まらず、ホースの水を浴びせるかのように秘多の顔面を濡らしていく。
最後の一滴まで、淡く火照った頬に、鼻筋に、唇に、そして前髪にも。顔の所々にべっとりと付着した白濁液が糸を引いて滴る。並外れた射精量。それは喉に絡みつくほど濃い。