第11章 シーツのストックなくなるまで出久くんに泣かされる話
『何でもしてくるってさっき…」
「分かったからせめて休憩ーーう"っ、んあ、あ"ぁっ♡き、急に上になろうとしないでっ…!」
緑谷を留まらせようと精一杯に薄膜が先端に食らいつき、陰茎を呑み込み、絞る。そうやって油断し切ったところに快楽を擦り付けてやれば、間抜けな喘ぎと共に彼のモノは混乱するように脈打った。この地の夜は長い。ヒーローには本当悪いけど、ギリギリ燃え尽きない程度には付き合ってもらう。
そして日が昇れば、また繰り返すのだ。次の日も、その次の日も。繰り返していく中で、自分たちがこれから先、進むべき道、為すべきことが見えてくるかもしれない。
何を考え、何を選び取るのか…。最終的に終止符を打つのは彼だ。さまざまな思考を巡らせながら、秘多はじっとりと汗ばむ想い人のこめかみに唇を充てがうのだった。
TO BE CONTINUED