第2章 門限破ってまで救けに来てくれた出久くんと濃密な一夜を過ごす話
気を遣ったと同時に、勢いよく汁のようなものが吹き出す。最初はびっくりして、緑谷は咄嗟に指を引き抜いたが、ソレが絶頂によって出た彼女の潮だと気付くと、ゾクゾクと興奮せずにはいられなかった。
正直、もう本当に我慢の限界……。イキまくって上手く呼吸が出来ていない秘多をそっとベッドに沈ませるが、同意なしに手を出す程彼は薄情ではない。
一人で済ませようとすら考えていた最中、彼女の手が震えながら自分の腕を掴む。振り向けばまだまだ熱が引いていない元クラスメイトと眼があった。言葉交わさずとも、野生的な吐息を聞いているだけで、お互い何を求めているのか察せられるのは異性同士の本能故なのか。
「っ……」
『も、もっとしたいよぉ…はぁ♡出久くんとエッチしたいっ』
「う、うん……でも、避妊具が」
『そうだけど…ん♡どうしよう……』
これ以上煽られたら、理性を全て削られそうで怖い。緑谷はせめてズボンのチャックを下ろして、ずっと窮屈だった熱を宥めようと試みたが、治まることなんて到底なくーー。
『い、いいよ……』
「なっ、でも」
『好きでもない子とするの嫌?♡』
この状況を秘多は逃すまいと、緑谷のうなじに両手を廻した。昔キスを迫られた時と似た質問を思い出して、咄嗟に胸が飛び跳ねる。
嫌とかじゃなくてっ、じゃないなら……何なんだろう?目の前の彼女をどうしたいんだ?
「っん!…密ちゃん?!ちょっと、待ってっ…」
物思いにふけている間に、突然秘多の手が下半身へ伸びていき、先走りが滴っている男性器を優しく握ると摩擦し始めた。ただでさえ辛いのに、相手に触られたら尚更だ。
「私はね、出来ないよ」と下で何か喋ってる声を聞き逃し、駆け巡る快感に浸る緑谷の口から荒い吐息が漏れていた。竿の付け根まで十分ヌルヌルに責め立てた後、彼女は挿れてほしいと言わんばかりに自ら亀頭を蜜壷に擦り付けている。
「だめっ、はいっちゃ…」
『だい、じょうぶ…外に出せばいいから♡ほしいの、ん♡ねぇ、いずくくん♡』