第11章 シーツのストックなくなるまで出久くんに泣かされる話
『っ…!♡♡い、ずっ……ひぅ"んっ、ああ"…♡ごめん、しゃっきはごめ、なしゃぃ…っ、う"ぅ♡いや…いやら"よ、おいていかないでぇ…っ♡たえられ、ないっ"……』
「ふふっ……絶対においていかない。好き、好きだよ密ちゃん。何度でも言うよ?だーい好きっ…」
そう言った直後に緑谷の唇が秘多のを塞ぐ。一心に求めてくる貪欲さに当てられ、暖かい快美感で溺れ死ぬんじゃないかと錯覚した。
気持ちいい。気持ち良すぎて逆に怖い。純粋な正義感を持ち、世の危機や悲しむ人のピンチにさっそうと現れるヒーローが、これ程までに乱れてしまって本当に良いのだろうか。皆が必要としている彼を、たとえ一時の間でも、自分だけのものにしていいのだろうか…。
ヂュボンンンッッッ♡ヂュプンンンッッッ♡♡ゴチュンンンッッッ♡♡♡
『おぅ"、あ"あ"っ♡あ、はふぁ♡いずっ…あん、いじゅく…!♡♡お"ふぉ♡い"っ、あ"あんっっっ♡♡きで、もっどぉ…ん"、ぐぉ♡おっへ、ぇ"えっ♡』
「密…はぁ、っ…♡僕、密ちゃんが欲しい……んく、ちゅっ♡」
隠しきれない熱情、心地よい言葉にセロトニンどばどばの脳髄が蕩けていく。微かに潤んだ双眸で見下ろしてくる緑谷に、自分も同じくらい……否、誰にも負けないくらいには大事に想っているんだと、キスを通して半ば自暴自棄に伝える。
本当に伝えたい言葉は未だに口に出せないままだけど、でもいつか…全てが元通りになるその時は、きっとーー。
『うぶっ♡ん"、ぐ…あ、あ"あ、しゅご♡しゅごいよぉ…♡♡ぎゅっでして、づよくして…!♡ん、い”や、ぁ…い"っ、でるぅぅ♡ん"、う"、ん"うぅぅぅっっっ…!!♡♡』
乳首が変形するほどに抓られて、更に激しく、深くなった快楽絶頂に秘多の両手は頭上のヘッドボードを掴んでは爪を立て、火照りを鎮めようとしていた。理性は殆ど擦り減ってしまったとは言え、これ以上するのはあまりに毒だと本能的な何かが警鐘を鳴らしているのが分かる。