第2章 門限破ってまで救けに来てくれた出久くんと濃密な一夜を過ごす話
秘多は頭上のベッドのシーツにしがみつき、数回に分けて身体を痙攣させながら達する。
これでおあいこ……。胸のみの愛撫で絶頂してしまった彼女を、緑谷は愉快そうな緑眼差しで見下ろしていた。
「ふふっ、流石にコレで気絶とまでいかないね。でも、イかせられて良かった」
『いずっ、出久くん…♡』
「ん?」
『さ、触って……ほしい♡もっと、出久くんにっ…♡たくさん』
秘多がゆっくり緑谷の手を取り自身の頬へと持っていく。それを愛おしそうに顔を擦り付けて、しかも猫撫で声で強請ってくるものだから思わず自分の喉が鳴った。
求められてる…、彼女を見てそう強く感じ取る。完全に発情しているせいか、シャワー上がりの爽やかな香りはもう薄く、空気中に女性特有の匂いがむわりと充満していた。
「その…どこに?」
『あ、あの……下に♡』
「下って言われてもわからないよ。ちゃんと言ってくれないと」
『っ♡……おま、』
「ねぇ、何?♡」
『っお、おまんこ…♡ トロトロになったおまんこにも、いっぱいして欲しいのっ♡』
わざとしらばっくれて、言わせる。自分には存在しないと思っていた征服欲が駆り立てられ更に胸が躍った。清楚なイメージの彼女からそんな卑猥な言葉が出るなんて、当時の誰も思わなかっただろう。
すると緑谷は無造作に秘多の身体を引っ張り上げる。薄い壁を背に、後ろから抱き留める形で彼女を胸板にもたれかかせた。
「ここホテルだけど、近くに人がいるんだよ?いいの…?♡」
『いい…♡いいからっ♡』
「いいんだね?廻りに人がいてもエッチなことしたがるなんて、密ちゃん変態…♡」
「ぁっ♡あ、っ…ん♡♡」
煽る口調と裏腹に、濡れそぼっているであろう女性器に触れる恐れ多さをうまく隠しながらソコに指を這わせる。滑りが絡みつく程に陰部は濡れていて、芯となる部分は硬さを施していた。
中高生とてヒーローモノの他に、ちょっと如何わしい動画を2、3本鑑賞したことはある…。ソレが何なのか知らないわけじゃない。逃げれないように彼女の腹部に片腕を廻し引き寄せた後、割れ目に沈み込んだ指を上下揺らす。ぴちゃりと粘着質のある音と共に、秘多の口からまた喘ぎ声が溢れ始めた。
にゅちゅにゅちゅっ…♡こすこすこす♡
『んん♡♡う、ん♡ああっ♡いず、くっ…ぁ”っ♡それ、すき、っ♡』