第10章 安らぎを求めて出久くんとスローライフな性活を送る話
射精が近いのか、緑谷も堪らず呼吸を乱しながら蜜壺に吸い付き、後頭部を抑える指がくしゃりと髪に絡む。毛根が引っ張られて若干の痛みにもがき苦しみながらも、秘多は往復する欲望を何度も口内に迎え入れ、この状況に栗立つほど興奮していた。その体たらくは相思愛撫と言うよりは、もはや性処理と呼ぶべきだろう。
「あ"ぁ、っく…!♡密ちゃ、んむ♡んちゅ…♡」
『んごぉ♡♡おぶ、ん、ん"ぅぅっ!!♡♡』
ブッビュルルルルルル♡♡ドビュッッッ♡ビュッビュッ♡
勢いよく放たれた精子が喉奥の更に向こうを蹂躙する。嬌声も上げられないまま、秘多は軽くイっても尚、喉を鳴らし白濁のソレを体内に受け入れていく。
今朝もそれなりに出した筈なのに、この射精量と濃度は一体何処から来るのやら。最初の頃と全く比べ物にならないくらいこの少年の成長は異常だ。性魔獣と肩を並べられるレベルと言っても過言ではない…。
「密ちゃん、大丈夫??」
漸く吐精し終えて、我に返った緑谷はそそくさと手を離し、ゆっくりその細身を下ろす。イチモツが引き抜かれた直後に、僅かに収まり切らなかった量を溢しながら咳き込む秘多。溺れたかのようにぐったりとしている姿を見て心配になった彼は、何度も自分に呼び掛け肩を揺らしていた。
『かはっ…♡ごほっごほっ……う"っ…』
「苦しくない?息出来る??」
『平、気……はぁ♡』
余分な精子を吐き出せたお陰で問題なく呼吸は出来ている。酸欠気味で意識が若干朦朧としている時に、秘多は大丈夫とでも言うように肩を支える手を握った。
『今の、ちょっと良かったかも……♡』
落ち着いた口調とは対照的に、瞳には魅惑的な雰囲気が漂っており、相手の視線を捉えようと無意識に絡んでくる。一瞬顔を引き攣らせる緑谷だが、やはり肉欲的な衝動が勝ってしまい、案の定、彼の下半身は素直な反応を見せていた。
「想像以上にドMってて…密ちゃんのこと、たまに怖くなるよ」
グイッーー
苦笑いを浮かべる緑谷に突如と身体の向きを変えられ、気付けばうつ伏せになっていた。犬のような体勢になるよう支持された時は戸惑ったが、快楽への期待に胸躍らされ、秘多は言われるがまま両手と膝を立てる。