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東京卍リベジャーズ 短編集♪

第5章 夏祭り(ギャグ甘)●灰谷、河田兄弟 ※ネタばれあり




「なぁおい、大丈夫か?」
私の肩に手を置くナホヤに、ハッと気づく。

ここは正直に伝えるか・・・。そして今日は帰ろう。


「友達、来れなくなっちゃって・・・」

それを聞いた河田兄弟は二人で顔を見合わせ、私にニコっと笑いかける。

「じゃあ俺たちと回る?」とソウヤ。

「え?」

「小坂がこの後予定ねーならそうしようぜ!女の子一人で出歩くのアブねーからな!」

「兄ちゃん、本心は夢ちゃんの事・・・」
「あァ?」
笑顔でソウヤ言葉がさえぎられる。


・・・?


「じゃあ行こうぜ」と少々強引に私の手を引く。


後ろを振り向くとソウヤ。腕組をしながら周りの屋台を興味津々に見ている。その目は純粋無垢な子どもみたいで・・・
私が親ならきっと興味の示すものすべてに寄っていたであろう。



そして前に向き直るとナホヤ。手をつないだまま横並びに歩くが少し彼がリードして優しく引いてゆっくり歩いてくれている。
時々こちらを振り返り、「どれから行く?」とニコっと笑いかける。


その笑顔に答えるように私も彼に笑顔を向け、
「あれなんかどう?」
とある屋台を指さした。


射的だった。子どもの頃よく行き、父におもちゃを取ってもらった懐かしい思い出がよみがえり、またしてみたいと思った。



「へぇ~いいじゃん!おーいソウヤ、・・・てあれ?」
後ろにはソウヤの姿はなかった。

「ソウヤくん・・・?さっきまで後ろにいたんだけど・・・」

「まぁ、アイツのことだからまたフラフラやりたいことやってんだろ~」
ナホヤは全く気にするそぶりない様子。

「大丈夫だよ、そのうち絶対戻ってくるから」
心配そうにいなくなった方角を見る私に声を掛ける。



その声には本当に絶対的なものを感じさせた。やはり兄弟の絆みたいなものがあるのだろうか・・・。

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