第4章 疑心暗鬼(シリアス)●灰谷蘭、竜胆
諜報部隊というのは本当に面白い職業だ。
何通りもの人物を演じられるからだ。それも実際に。
今まで犯罪組織を追ってきた人生・・・日本中の悪党を裁くことをただひたすら考えてきた。
蘭と竜胆・・・・私をあの場から救ってくれたことには本当に感謝しているが、ここで終わらせるつもりはなかった。
たとえ別の人物として生きていくことになったとしても、汚い犯罪に手を染めようとも、最後には必ずあなたたちの存在を暴く・・・。
ーそして蘭、竜胆もまた彼女を完全に信用してはいなかった。
「油断するなよ~、竜胆」
「分かってるよ兄ちゃん、それにあの子が逃げたり裏切ったりするのはあり得ないよ。物理的でなくても、常に俺らの手元に置いとくことには長けてるでしょ」
「あの女はかなり使える・・・絶対に離さないよ。」
ー互いの思いはその後も交錯しにらみ合った・・・