第4章 疑心暗鬼(シリアス)●灰谷蘭、竜胆
両手両足をきつくロープで縛られ、柱に括り付けられている為、ほぼ首から下の感覚がなくなっていた。
そして何度目か分からないが、意識がぷつんと途切れ、ガクンと首を下す。
その瞬間
ーバシィン!!!
頬に鋭い痛みを感じ、目を覚ます。
そしてすぐさま男が私の顎をガッと乱暴に掴む。
「おい・・・ちゃんと見ろや。仲間は死んだのにテメェだけ寝んのか?あぁ!!?」
髪の毛がグッと掴まれ上を向かされる。
「っ・・・・」
「おい、その辺にしとけ」
30代くらいの別の男がそう言い、私に近づきしゃが込む。
ちっ、と舌打ちした後乱暴に掴んでいた手を放す。
「おい女、テメェは後でゆっくり苦しみを与えてやるからな。」
ひどく感情のない冷たい目を向けられる。
「顔も容姿も始末するにはもったいねぇ・・・ここいらのクズに好きなようにさせて稼ぐのも悪くねぇな・・・」
もう一人の男は不気味に笑い、いやらしく私の頬を舐める。
長時間の苦痛で感情を失いかけていた私はその行動で意識をはっきりさせる。
死んでしまいたい、いっそ一息に殺してほしい。
そう願ったが口に詰め物をつけられ舌を噛み切ることも不可能だった。
「ん・・・!んんーーっ」
やめて・・・、やめて・・っ
やめて!!!
涙目になりながら逃げようともがく。