第3章 我慢の先に(激甘)●河田ソウヤ
「ごめん・・・」
口元を手の甲で覆うソウヤは申し訳なさそうにテレビの方へ顔を向ける。
「う、ううん」
離れた彼に我に返ったのか、一気に恥ずかしさがこみ上げる。
「私も・・・その、したかったから・・・」
そう答えると彼はまた私に近づきゆっくり抱きしめる。
「俺も、夢ちゃんとずっとしたかった・・・。兄ちゃんのせいで全然恋人らしいことできなくてごめんね。」
お互いの本心が同じだったことが今理解した。
「ごめんなさい、ナホヤ君に一緒にいるように言ったの私なの・・・ソウヤ君と二人になるの、緊張しちゃって。その、らしいことしたくないわけじゃなくて、ただ・・・」
「分かってる。もういいよ」
言いたいことがまとまらず途切れ途切れに話す私に口をはさむ。抱きしめる腕にグッと力が入る。
「夢ちゃんの本心が分かっただけで十分だから・・・」
そう言ってゆっくり力を抜き身体を放す。彼の顔は赤く火照っていた。そしておそらく私も。
「ね、もっかいしよ・・?」
二人の思いが繋がったあとのキスはとても甘かった。