第53章 Epilogue ☆

安室side


「零のこと、愛してる」


その言葉を聞いた瞬間、もっとリラの近くに行きたくて、距離をゼロにしたくて
リラのナカに自身を全部埋めた。


「っあ…零…」


小さく喘いだリラは、久しぶりに感じる圧迫感に眉を歪ませて僕の身体にしがみついた。


「痛い…？」

「っううん…痛くない…」

「嘘。痛そうな顔してる」

「っ…でも、やめたくない…
零と離れたくない…もう嫌なの…どこに行かないで」


そう言って抱きついてきたリラ。
僕は、あることを思い出して思わず泣きそうになった。


「まるで、初めて抱いた時みたいだな」

「…覚えてるの？」

「もちろん。リラとのことは、一つ残らず全部覚えてる。
あの時も、痛いけどやめたくない！ってしがみついてきた」

「…成長してないね…わたし」


そう言って片眉を下げて笑うリラが愛しくてたまらない。

リラと一つになっているこの事実が、尊すぎてたまらない。


「リラ…もうどこにもいかないよ」

「…ほんと？」

「約束する」


そう微笑んでおでこにキスを落とした僕は、ゆっくりと腰を前後に動かした。

ズッ……ずぷっ…



「っあっ…ぁあっ」


久しぶりに感じるリラの体温も、搾り取られそうに狭いナカも、甘く響く可愛い喘ぎ声も、全部が僕の欲を高めていく。

そういえば、僕も2年ぶりだ…

2年ぶりで、しかも相手はずっと待ち焦がれていた愛しいひと。

我慢できるはずもなかった。


「リラ…リラ…」

「あっ…れ…いっ…ぁっ」