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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第7章 君との距離




「今日はほんとにありがとうございました!
また会おうね!!」


そう言って手を振りながら、ステージ上の階段を降りてバックステージへと戻っていた時、ステージ袖から安室さんの声が聞こえた。


「リラ!危ない!!」

「え…」


ハッと気付くと、頭上から天井に固定されていたはずのライトがわたしの頭を目掛けて落ちてきている。


一瞬、死がよぎって、頭の中が真っ白になる。

避けないと。

そう思うのに、脚が動かない。


そして、

ドォーーーン


物凄く大きな音がして、わたしはぎゅっと目を瞑った。


あ…れ…どこも、痛くない…


そう思った瞬間、鼻に安室さんの匂いが香った。

そして目を開けると、安室さんがわたしを抱きしめながら、落ちてきたライトを避けるようにわたしを守ってくれていた。


「あ…むろさ…」

「…良かった。無事で」


髪を撫でられながらそう言われた瞬間、わたしはようやく自覚した。

ううん。本当はずっと自覚してたのに、認めてなかったの。

必死に気付かないふりをしてきたけど、駄目だ。

わたし、安室さんのことが

好きだ…


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