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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第52章 最終章 Begin Again




こんなに、幸せなことってあっていいの?
だって、二年間ずーっと考えてたのはわたしの方だよ?


「わたしも。
毎日ね、朝起きたら零も起きてるかなーって思うの。
ご飯食べたら、今日何食べたのかなー?って。
夜寝る前に、零がいなくて無性にさみしくなるの。」


ねぇ、零
この2年でわかったことがある。
わたしにとって零はかけがえのない大事な居場所なの。

世界の頂点よりも、零の隣の方がずっと居心地がいい。


「零のことが、好き…ずっと好きだよ」


好き
なんて言葉じゃ、伝えきれない。

そう思ってると、零はわたしにあの言葉をくれた。


「愛してる」

「…っ…零…」


愛してる

それは、あの日別れの最後に言われた言葉。

同じ5文字の言葉なのに、あの時と今じゃ比べ物にならないぐらいにその言葉が輝いて見えた。


「もう一度、僕の彼女になってください」


零の掌が頬を撫でる。

また、零から言ってくれたね…


「もう一度、零の彼女になりたい」


そして今度は、わたしが背伸びをして零に抱きつくようにしてキスをした。

触れるだけのキスをして、顔を見合わせて笑うと、まるで世界中にわたしと零だけしかいないみたいだ。


「…じゃあ、とりあえずコーヒーでも飲んで行く?」

「うん!」


そう言われ、わたしはポアロの中に足を踏み入れた。


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