【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第46章 掴みかけた夢 ☆
ジジ… ジッパーが降ろされる音とともに、わたしのボディラインに沿っていた黒のドレスが、だんだんはだけてくる。
「零…」
「せっかくの綺麗なドレスだったのに」
「いいの。素肌で零とくっつきたい」
そう言って零にぎゅっと抱きつくと、わたしの髪を撫でながらドレスを最後まで脱がせた零は、下着姿になったわたしを見て微笑む。
「全部、脱がせるよ」
優しくそう言って髪を撫でた零は、背中に手を回して気付かないうちにホックを外す。
上の下着を取り払われると、今度はショーツをあっという間に脚から脱がせた。
「手、繋いで?」
「はい」
零に手を伸ばしてそう縋ると、零の大きな掌がわたしの手を包んだ。
その瞬間、泣きそうになった。
零の掌はこの世で一番あたたかく、そして心地いい。
この手に触れられなくなるのは嫌だ。
この間、零がこれまで経験して来た大切な人との別れの話を聞いた時、わたしは零に言った。
ずっと零のそばにいるよって。
その約束を、破るなんて絶対にできない。
「零…大好き…」
もう何も考えたくなくて、零の体温だけ感じていたくて、わたしは零の首に腕を回して零の唇を奪った。
そして舌を挿入して、濃厚な大人のキスをする。
零に教えてもらった方法で。
「んっ…ぁ…」
くちゅ…と舌が絡むたび、零もだんだん興奮して来たみたいで、キスをしながらわたしの胸に手を重ねた。
「あっ…」
「リラが煽ったんだよ」
零は優しくそう言って、わたしの耳を舌でいじめながら、胸を左手で愛撫する。
そして右手はゆっくりと太ももを撫でて、もう既にトロトロに溶けた割れ目をなぞった。
クチュ…
「んっ…ぁ…零…」
「ん?」
「零でいっぱいにして…?
…挿れて…?」
いつもはもっとたくさん潤してもらうのが好きな癖に、今日は一瞬でも早く零と繋がりたかった。