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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第44章 ラスボスとの初対面




今日初めて会ったばかりの恋人の父親と、なぜか一緒に風呂に入り、なぜか裸で抱きつかれているこの状況。


ガタイのいいリラ父の腕は、グイグイと押してもびくともしない。

もしかして僕、襲われる?!!


そんな不安がわりと本気で頭によぎった時
ガラッと浴室のドアが開いた。


「ちょっと?すごい音したけどどうした…の…」


先ほど、リラ父が僕に抱きついてきた拍子でバスタブの端に置いてあった洗面器が落ち、その音を聞きつけたリラがバスルームのドアを開けて僕たちを凝視する。

リラからしてみれば、自分の父と自分の恋人が裸で抱き合ってるんだから、思考回路がショートした音が聞こえた。


「いや…リラ」

「…邪魔してごめん」


ポツリとそう呟いたリラは、先ほどは勢い良く開けた扉をそろりと閉めた。


「ちょ、ちょっと待ってください!リラ!!」


本当に勘弁してくれ…

恋人の父親をこんな風に邪険に扱うとは自分でも思っても見なかった。

結局、風呂から出てリラに誤解を説明するという新しいタスクが僕の中に追加され、1日の疲れを癒すはずのバスタイムが地獄の30分に早変わりした瞬間だった。






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