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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第44章 ラスボスとの初対面




バイト中というのに、堂々と私用電話をする僕は社会人失格なのだろうか。
そんなやり取りをする僕を見て、僕に甘いマスターは笑いながら言う。


「過保護だねぇ。安室くんは」

「そうですか?やっぱり…」


ある程度自覚はしていたものの、他人から見ても一目瞭然というわけか…。
言われるほどだとは思っていなかった。
せいぜい、ちょっと心配性なだけ。という自己評価だったから。

そんな僕に、マスターは笑いながらズバッと核心を突いてくる。


「あぁ。見てる限りだとね。
お父さんみたいって言われても知らないよ?」

「お父さん…」


言われたことはかろうじてないけど、確かにいつ言われてもおかしくないな…それは…

気をつけないと。と思いながらもふと気付いた。

そう言えば、リラの父、正しくは義父だけど、どんな人なんだろうか…

兄と母には一度ずつ会ったけれど、お父様とは一度も会ったことはない。

確か、離婚してるって言ってたから、もう父とは交流が無いのか…?

父の仕事の関係でイギリスに行くことに、とも言っていたな…

もしかして父はイギリス人!?


確かに、リラの赤井に激似の兄も、ハーフっぽい顔立ちをしていたな…


「安室くん?注文聞いてきて?」

「あ、はい。すみません」


すっかりバイト中だと言うことを忘れていた僕はマスターに突かれ、慌てて客のオーダーを取りにテーブルへと向かった。




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