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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第43章 バーボンよりライなのか ☆




「ん…」


朝の光が部屋に差し込み、わたしはハッと目を覚ました。

昨日零とシたあと、そのまま気絶するみたいに寝ちゃったんだ!!
と、慌てて隣を見ると零は綺麗な顔してすやすやと寝息を立てていた。

昨日、あんなに激しくてイジワルなSEXをした人とは思えないほど、無垢な寝顔。


「…寝てる時は、可愛いんだから…」


そう溢しながら、零の真ん中に寄った前髪を指で梳くと、零はゆっくりと目を開けた。


「ん…リラ…」

「おはよ。零」


零はわたしの顔を見るなり、ガバッと身体を起こしてわたしの手首を掴んだ。

昨日の赤くなった傷は一晩で綺麗に消えていて、零は心底ホッとした様子でため息を吐いた。


「良かった…跡にならなくて」

「大丈夫だよ?あれぐらい」


そう言うと零は両手で自分の顔を覆いながらぽつりと溢した。


「…ただ、酔ったリラが見たかっただけなんだ」

「え?」

「それが、いつの間にか自分の方が先に酔って、あろうことかリラにあんな…最悪だ…」


自分の暴走を心底反省しながら、あぁ…とそのまま項垂れる零を見て、思わず彼の頭を撫で撫でして愛でてしまう。


「酔った零はドSになるんだね」

「それに結局、リラがどんな風になるかわからないままだ」


そう言って拗ねてわたしにぎゅっと抱きついてくる零。

何ですかこの可愛い生物は…
と、たまに見せる零の可愛さ満点の行動に鼻血を出しそうになりながらも、わたしは申し訳なさそうに彼に言った。


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