【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第43章 バーボンよりライなのか ☆
「零…わたし、こう見えてお酒すごく強いの。
テキーラショットで10飲んでも平気なぐらいだから…」
「テキーラ10杯…」
「それに、お酒なんかなくても零に十分酔わされてるから!」
そう言うと、零は目から鱗。みたいな顔してわたしをまん丸な目で見つめて来た。
「どう言う意味ですか?」
「だって、零に触られるともう全部どうでも良くなって、零のこと好きって気持ちだけが膨らんで、何されてもいいって思っちゃうんだよ?
完全に中毒だよ…」
ドサッ…
零はそれを聞いて、突然わたしを押し倒して来た。
「え?れ、零さん?」
「何されてもいい?」
「い、いいけど、待って。
さっきまで子犬モードだったのに!?」
そう慌てふためくわたしの部屋着のジッパーをジジ…と下ろしながら、零は優しく笑った。
そして耳元で息を吐きながらとぼけて言う。
「狼モードになりました」
「そ、そんな可愛く言わないでよ…ずるい…」
ずるい。なんて言いながら、抵抗する気は全くなくて、零の指がまたわたしの素肌に触れた。
「酔わなくても君は十分可愛いか」
結局、零の甘い囁きはどんな度数のお酒にも敵わなくて、わたしは終始零に酔わされ、甘く溶かされて、また依存度が増していく…
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