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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第43章 バーボンよりライなのか ☆




自宅の鍵を開けて中に入ると、リラはすでに帰宅しているようだった。

両手に大量の品物が入ったスーパーのレジ袋を合計4つも下げている僕に、リラは目を丸くして笑いかけた。


「おかえり!大荷物だね!」

「夕食の材料と…今日は、寝る前にリラとお酒でも飲もうかと思って」


そう言って袋に入った大量の酒を持ち上げると、リラは驚きの声をあげる。


「こんなに飲むの!?」

「いや?リラがどの酒が好きかわからなかったから、思いつくもの全部買ってきた」

「そっか…!思えば零と一緒にお酒飲んだこと無かったね!」


そう言ってリラは楽しそうに袋の中の酒類を手にとった。


「わー!ほんとに色々入ってる!」


一つ一つ、袋から取り出してテーブルに並べる度に、わー!と楽しそうな声をあげるリラ。

この反応からすると、酒が苦手というわけでもなさそうだ。

思えばリラがアルコール全般苦手だったら、この大量に購入した酒類を全部一人で飲まないといけないところだった…
と、珍しく後先考えずに行動した自分に呆れてしまう。


「じゃあ、夕食を終えて寝る準備をしたら飲もうか」

「うん!楽しみ!!
今日のご飯は何?」

「今日はロールキャベツ」

「おいしそう!!それも楽しみ!!」


明日がオフで浮かれているのか、いつもよりテンションが高いリラはぎゅっと僕に抱きついてくる。

相変わらず、今日も可愛い…
自分の彼女にあっさりKOされながら、僕はキッチンに立ち夕食の準備を始めた。



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