第43章 バーボンよりライなのか　☆

ポアロの帰りにスーパーに寄り、そこに併設されているリカーショップに出向き、棚に並べた酒類を眺めた。


そもそも、僕の彼女は酒を飲めるのか？
飲むとしたらどの種類の酒を好むんだろう。
リラのイメージ的にはワインとか梅酒とか飲んでそうだけど、以外とビール好きだったりする…？
でも糖質気にしているしビールは飲まないか…


うーん。。と頭を悩ませながら、とりあえず片っ端から買い物カゴに酒を入れて行く僕。


バーボン、ライ、ジン、ウォッカ、白ワイン、梅酒、カシスリキュール、ピーチリキュール、日本酒、ビール

レジを対応してくれる店員が、僕のことをさもアルコール中毒者を見るような目で見てくるが、こんなに買ったらそれも仕方ないな…


「…重い…」


夕食の材料と合わせて大量の酒。
今にもはち切れそうなスーパーの袋が持つ手に食い込んで痛む。

さすがの僕でも重量を感じながら、駐車場に停めてあるRX-7に乗り込んだ。

けれど、これでリラがどのお酒が好きでも大丈夫だ。

なんならカクテルもある程度作ることが出来るように、オレンジジュースやグレープフルーツジュースまで買ったのだから。


家に帰ってリラとお酒を飲むのが楽しみで待ちきれず、僕は鼻歌を歌いながら車を転がして帰路についた。



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