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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第41章 降谷先輩 ☆




「…今日仕事の依頼人を家に泊めるけど、もしわたしにとって都合悪ければホテルに泊まって?
って言われたんです。」

「そりゃあ、あんたが有名人だからだろ?
プライベートを他人に見せて大丈夫か、気を遣ったんじゃねぇの?」

「…そうかも」


藤さんのその言葉に、たしかに。と納得するわたし。
それはそうなんだけど…
しかも、困ってるなら泊めていいよって良い人ぶって許可したのはわたし自身なんだけど…


「というか、仕事の依頼人にどうしてそこまで敏感に反応するんだよ。」

「実はその依頼人、高校時代の知り合いらしくて…」

「へぇ?元カノとか?」

「!?違います!断ったって言ってたもん!!」


あ。しまった。
と口を慌てて塞ぐわたしを見て、ケタケタ笑う藤さんは、コーヒーを飲みながら続けて言う。


「なるほど?
昔、彼氏に告白した女が今仕事の依頼人として急接近してるってことか」

「…なんか、面白がってます?」

「もちろん?あんたがフラれたらいつでも抱きしめて慰めてやるよ」

「いりません。不要です。結構です!」


プイッとそっぽを向いて怒るわたしを見て藤さんはまたケタケタと笑っている。


「まあ、何かあったらLINEしてよ。
家に帰ったらベッドでその女と彼氏が寝てました。とか」

「無いですから!!!」


大声で否定したその時


「はいー!本番再開しますー!」


スタッフの号令がかかった。

結局何のアドバイスを得ることないまま、テープチェンジの休憩が終わり、収録が再開した。







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