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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第6章 First kiss





「うん。どうしたの?」

「今日、ちょっと帰りが遅くなりそうです。
きちんと戸締りして、僕が帰るまで家の中にいてください」

「は、はい!」

「ふ…良い返事。
僕以外の誰が来ても、玄関は開けないように。
宅配も宅配ボックスに入れてもらえるので出なくて大丈夫です。
あと、もしお腹が空いたら冷蔵庫にカロリーオフのゼリーを作って置いてあるので良かったら食べてください」

「はい!!
…なんか、留守番する子供の気分だよ…」


「あはは。
良い子でお留守番していてくださいね?
なるべく早く帰るので。
何かあったらいつでも電話ください。じゃあ」


そんな風に優しく笑って、安室さんは電話を切った。

電話を切って、思ったことがある。
2分って随分短いんだ…

大体、楽曲のA.Bメロとサビが合わせて2分くらいだから、いつも作曲するとき意外と長いなと思ってた。


だけど、安室さんと話してると、2分が刹那に思えた。



わたしの様子見て、またメイクさんが笑う。


「やっぱり彼氏からでしょ?」


…安室さんは、きっとこの優しさがデフォルトで、特別なんかじゃない。
誰にでも優しい安室さんだから、わたしのことを放っておけないだけだよ。


そう思いながらも、火照った頬を両手で覆った。

勘違いしちゃダメ。
なのに、こんなに顔が熱いのはどうして…?


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