【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第40章 わたしの恋人は
ちょうど、司会が読み上げる質問に2人が答えると言うコーナーが実施されているようだ。
「今回のコラボのコンセプトはズバリ何でしょう?」
「互いの成長です。
一見、コンセプトが定まっていない作品に見えますが、彼女が提供したのは俺が苦手とするラブソング。
俺が提供したのはLila史上最高難易度の楽曲。
どちらもお互いの成長を意識して作りました」
きっとあの端正な顔でクールにそう説明したんだろう。
園子さんは目をハートマークにして黄色い声をあげている。
「はぁーーん!亜蘭様素敵!!」
「もう!京極さんに言い付けるよ?」
「いいじゃない!芸能人は別腹よ!
蘭だって、好きでしょ?亜蘭様!」
「そ、そりゃあもちろん、素敵だけど…」
顔を赤くして藤亜蘭を眺める蘭さんを見て、コナンくんがジロ…とその画面に映る藤を睨んだ。
「どこがいーの。こんな冷たそうな男の人」
「ガキンチョにはわかんないわよ!」
そんな呑気な会話も束の間。
司会者からの質問が終わった後は、記者からの質問応答となった。
そして、週刊ジャーナルの例の記事を書いたと思われる芸能記者が放った質問に、ポアロの空気が凍る。
「この間、藤さんがLilaさんの肩を抱いているところがスクープされましたよね?
ズバリ、お二人の関係は?!」
*
*