【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第38章 零じゃなきゃ ☆
ビクッと身体を震わせたわたしを、零が後ろから大事そうに抱きしめながらわたしの名前を呼ぶ。
「リラ…」
「もうダメ…死んじゃうよ…」
さっきからもう快感で頭が揺さぶられて、気を失いそうになってる。
流石にもう限界だと零の方を見ると、零は平然とした様子でわたしの髪を撫でた。
「死なれるのは困るな…」
「でしょ?」
「うん。…でも、足りないんだ。」
わたしのギブアップをあっさりと覆した零は、わたしをじっと見つめながら言う。
まるで子犬みたいな可愛い顔して。
「もう一回したい」
「〜っ!!ずるいよその顔!」
「ダメですか?」
「…だめ…」
流石にもう無理!!と、心を鬼にしてNOを突きつけてはみたものの、零はわたしの母性本能をくすぐる技を覚えたらしい。
「本当に?」
眉をハの字にして、首を傾げてくる零に、子犬の耳が見える。
「…ダメ…じゃない…」
あぁ。結局この人には敵わなかった…
わたしからOKをもぎ取った零は、嬉しそうに微笑みながらわたしの耳元で囁いた。
「無茶苦茶に、愛してあげる」
そしてまた、零の掌がわたしの身体を這い、夜が巡っていく…