【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第38章 零じゃなきゃ ☆
零がキスをしてくれた瞬間、あぁ。よかったと思った。
このまま、零とすれ違ったままならどうしようと思っていたから、唇を重ねると、気持ちもちゃんと重なっている気がして安心する。
「んっ…零…」
「…リラ…っ」
いつもよりも、多く、長くキスを交わすわたしたちは、お互いの感覚を必死に刻みつけてる。
舌を絡めて、零の味を噛み締めてると、零の手がゆっくりとわたしの服のボタンを外した。
ぷつ…ぷつ…とボタンが開く音ともに、わたしの素肌が零の前に露わになっていく。
「零…」
「リラ…好きだよ…」
「…もっと、言って?
好きって言って?」
「好き…好きだ、リラ…」
縋るように、零から 好き を聞き出したわたしは、そのまま零の掌がくれる感覚に身をよじった。
「あっ…零…」
「リラ…」
わたしの名前を呼んだキスをして、どことなく、いつもより優しい零の掌は、ゆっくりとわたしの胸元に伸びてきた。
「んっ…」
ぴく…と身体を反応させたわたしを見て、零はフッ…と笑った。
「え…?なに?」
何かおかしかった?と焦って零を見ると、零はクスクスと笑いながらわたしの髪を撫でた。
「いや?
もう何度もリラとこうしてるのに、いつも決まってリラの心臓がすごい音で鳴ってるから
可愛くて…」
「そりゃ…だって…
未だに緊張するから…」
「未だに?どうして?」
じっと零に目を見つめられると、それだけで上手く息が出来なくなる。
つまり、わたしが零のことを好きすぎるんだよ…
「零に、毎日ドキドキしてるから…」