• テキストサイズ

【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第5章 背中に触れた時




思い切ったことを言ってしまった…

だって、流石にもう1週間ソファーだよ?
ここは安室さんの家なのに。

そう思うと、思わず一緒に寝ようと言ってしまった。


安室さんは少し迷った後、何も言わずにゆっくりベッドに座って、そのまま身体を横に倒した。


ベッドで並んで寝転がると、思ったより距離が近い。

ドキドキと心臓がうるさい。
どうしよう。
わたしいびきかいたり、よだれ垂らしたりしないかな…
急に不安になってくる。


安室さんはそんなわたしを見透かしているのか、わたしの頭をぽんぽんと撫でた。


「おやすみ」


優しい声でそう言うと、くるっと向こうを向いてベッドの端の最小限のスペースを使って眠りだした。


「おやすみ…なさい…」


わたしは思わず安室さんの方を向いてしまう。
安室さんの後ろ姿を見て、なぜか胸が高鳴った。

広い背中…

わたし、どうかしてる。
自分でもこの感情がなんなのか分からない。

なのにわたしはゆっくり手を伸ばして、安室さんの背中に触れた。


もっと、安室さんの近くに行きたい。


ただそう思って、ゆっくりと身体を寄せ、安室さんの背中にぴとっとくっついた。


温かくて、大きくて、海みたいな落ち着く香りがする。

何やってるんだろうわたし。
どう思っただろう、安室さん…

離れないと…そう思うのに、どうして?
安室さんの体温が、心地いいと思ってしまった。



/ 945ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp