【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第34章 ふるやれい 7さい
そんな顔しないでくださいよ…
何故かこっちが申し訳ない気持ちになって来て、慌ててそのお皿をこちら側へ引っ張った。
「いや、ごめん。
考えて用意してくれたんだよな?
ありがとう。」
「うん!召し上がれ!」
満面の笑みでそう言われ、僕はスプーンを握るとオムライスを掬い、自分の口元へ持っていく。
が、身体が縮んだせいでどうも距離感がいつもと違い掴めない僕は、スプーンに乗せたオムライスを盛大に口元に付けた。
「あー!零くん、汚れちゃったね」
そう言ってリラは僕の顔についたケチャップを指で拭う。
情けない…
はやく元の身体に戻りたい…
はあ…とため息をつきながら、僕は零さないよう、口にケチャップをつけないよう気をつけながらオムライスを食べ進めることとなった。