【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第34章 ふるやれい 7さい
その僕の一言で、博士がピシッと固まったのが電話越しでも分かった。
「……ちょ、ちょっとまた後で掛け直すよ。
あははははは。」
阿笠博士は不自然に空笑いすると、ピッと電話を半ば強制的に切った。
その態度に、僕の中に嫌な予感がふつふつと湧き上がる。
え?!
飲んじゃダメな薬だったのか?!まさかの?!
そう思っていると、僕の身体がドクンッと大きく鼓動した。
「っ!?」
今まで感じたことのない暑さ、鼓動の速さに、僕は胸を押さえてその場に倒れ込んだ。
「っ…なんだ…これ…」
シュウゥウ…と身体から湯気が出て、骨が溶けるような感覚。
「まずい…死ぬ…」
当然のように死が頭をよぎった瞬間、僕はフッと意識を手放し、その場に倒れ込んだ。
ドサッ…