【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第33章 降谷零の右腕になるには ☆
ボタンを外すたび、零の褐色の肌がだんだん見えて来て、ドキドキと心臓が煩い。
零の裸なんて、何度も見慣れているはずなのに。
服を脱がせるってこんなにドキドキするんだ。
いつもわたしの服を脱がせるとき、零はこんな気分なの?
頭の中はもうエッチなことでいっぱいになっているわたしを、見透かすかのように零がわたしの瞳を覗き込んで言う。
「リラ、顔が赤いですよ。
どうした?」
「なっ、なんでも?」
「…もしかして、僕の服を脱がせるのに興奮したとか?」
「しょっ!しょんなわけないでしょう!?」
思わず噛み噛みになりながらとりあえず否定したわたしは、気を取り直して零のシャツのボタンを全て外した。
「外したよ?」
「うん。脱がせて?」
「ぬ!?脱がせるの!?」
ボタンを外すだけで心臓が壊れそうなのに?!
そう思いながら零を見ると、零はあっけらかんと言う。
「うん。
片手じゃ上手く脱げないから。」
「…っ…し、失礼します」
観念したわたしは、零のシャツに手をかけた。
そして、左手から袖を外したあと、ギプスを一度外して、右手からシャツを全て脱がせた。
零の鍛え抜かれた上半身が目に飛び込んできて、わたしは思わずドキドキと胸が狂ったように鳴っている。
「零…色気ありすぎだよ…」
「ん?」
首を傾げる何も分かっていない零を、わたしはトン…とベッドに押し倒した。
とさ…とわたしに押し倒された零は驚いた顔してわたしを見た。
「零のせいだから…」
そう言って零の上に跨るわたし。
「…僕はこれからリラに襲われるんですか?」
「そうだよ…だって…」
わたしが跨った零の股間は、ガチガチに硬くなってわたしのアソコをグリグリと押し上げる。
わたしは、ワザとそこに擦り付けるように腰を揺さぶると、精一杯の悪い顔をして言った。
「零だって、興奮してるくせに」