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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第30章 ジェラシーの温度 ☆




巨乳は好きじゃないなんて、嘘じゃない!!!

さっきから零は、涼宮さんに腕にギュッとしがみつかれているくせに、離れようとしない。

結局あんな風に抱きつかれると嬉しいんじゃない!!

と、内心怒り狂いながらもわたしは料理が並べられた机に置いてある座布団に座った。


「あ。私、降谷くんとたくさん話したいから隣がいい」

「え!!!」


当然、わたしが零と隣に座るものと信じて疑わなかったわたしは、思わず大きな声で反応する。


「リリー。どう考えても降谷の隣はLilaさんだろ」


大澤さんが嗜めるように言うけれど、涼宮さんは問答無用で零の隣に座った。


「いいじゃない。
彼女はいつも隣にいるんだから。」

「ったく…すんません。あいつ我儘で…」

「い、いえ…」


何とか作り笑いを返すけれど、全然笑えない!
今だって、零とぴとっとくっついてるし…

ヤバい…わたしものすごく今ブサイクな顔してる気がする。
ぶーっと口を尖らせ、面白くないという顔をしているに違いない…

だけどこう言う時、どうやって可愛く割って入ればいいの?

恋愛偏差値がそもそも低いわたしは、誰かと好きな人を取り合った経験もなく、ただされるがままでなす術ひとつも浮かばなかった。



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