【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第30章 ジェラシーの温度 ☆
そんな僕の腕を掴みながら、涼宮が笑う。
「まあまあ降谷くん。
早くご飯食べよう?お腹すいちゃった」
そう言いながら、彼氏が2人もいるその目の前で僕の腕にぎゅっとしがみつく涼宮。
警察学校時代から、男を手球に取る天才でよく女子と揉めていたけれど、健在のようだ。
そんな僕たちを見て、隣にいるリラはむーーっと口を尖らせている。
っ…可愛い…!
まさか、ヤキモチを妬いてくれてるのか…?
それならこの上なく嬉しい…
というか、何ならそんな風に妬いているリラ、可愛すぎてもっと見たい…
悪びれもなくそう思った僕は、あえて涼宮の腕を振り解かず、ぎゅっと抱きしめられたまま部屋の中へと戻った。