【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第30章 ジェラシーの温度 ☆
安室side
大浴場でさっきリラを抱いたときにかいた汗を流した僕は、また部屋に戻ってきていた。
リラはいつもバスタイムはゆっくりだから、まだ戻ってこないだろう。
本でも読んで待つか…
そう思いながら、スマホの電子書籍アプリを開いた時、客室のドアが勢いよく開いた。
「零!!!」
ガラッと大きな音と共に僕の名前を呼んだリラは、大慌てで僕の元に駆け寄ってくる。
「?どうした?」
「零ー!!」
理由も言わず、リラは僕の身体に飛びついて来た。
軽いリラの身体を受け止めるのは容易だ。
「零…好き…」
「??何かあった?」
突然僕の身体にギューーッと抱きつきながらポツリとそう零すリラ。
何が何だかわからないまま、僕は彼女の身体を抱きしめ返した。
そして突然繰り出されるリラの質問に、僕は思わず声が裏返る。
「零は、巨乳が好き??」
「はい??」
「好きなの?!」
「いや?僕はどちらかと言うと…」
手のひらに収まるぐらいの大きさの方が…
そう、ちょうどリラのような…
そう思いながら、チラッとリラの胸元を見ると、浴衣の隙間からリラの谷間が見えた。
風呂上がりでほんのり桜色になっている柔らかそうな胸。
僕はゆっくり自分の腕を動かし、思わず触りそうになる。
ダメだ…あと15分で夕食の時間。
そろそろみんなも来るだろうし、今胸を揉んだら絶対に抱いてしまう。