【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第30章 ジェラシーの温度 ☆
わたしの頭が答えを出す前に、涼宮さんは余裕の笑みを浮かべてわたしに告げた。
「降谷くんに、アプローチしてもいい?」
「だっ!!ダメです!!ダメに決まってます!!」
バシャッと思わず立ち上がりながら全裸だと言うことも忘れて却下したわたし。
そんなわたしを見て、涼宮さんはまたクスクスと笑う。
「ふ…あははは。カワイイー!」
「って、いうかあの2人は?!
付き合ってるんでしょ?その…2人と…」
「ええ。
だけど、降谷くんのこと欲しくなっちゃったんだもん。」
「は、はあ??」
理解ができない…
え?何??わたしがおかしいの?
ピュアすぎるの?!
好きな人何人も作れるのって普通のことなの?!?
3人でも意味不明なのに、4人でどうやってエッチするの!!!!??
もう完全にパニックに陥ったわたし。
そんなわたしをよそに、さっきからミステリアスな余裕を醸し出す涼宮さんは、ザバッと身体を湯船から出して、外へと向かう。
ボディラインがグラマラスで思わず見惚れてしまった。
これで警察官なんだから、ものすごいギャップだ…
「夕食、楽しみね」
そう言い残し、涼宮さんはこの場を去って行った。
わ、忘れてた…
夕食一緒に食べるって言ってたんだった。
頭を抱えながら、さっきの涼宮さんの発言が脳内を駆け巡る。
「やばいよ…あんなグラマラスボディ…
絶対死守しなきゃ…」
わたしは勢いよくザバッッと露天風呂から上がると、大慌てで脱衣所へ向かった。